• Color series

    こと細かに思い出せる色なんて、めったにない。

    ただ、なんとなく忘れることができない

    おぼろげな色は数え切れない。

    そんな色色を、閉じ込めて。

diary

私たちはさまざまな色に名前をつけたが、

この世には名前をつけられない色の方がずっと多い。

そんな色たちに、いつの頃からか憧れている。

fall asleep

どちらの道に進むべきかと考えていたら

雨音がいつもより大きく聞こえるような

気がしていよいよ眠れなくなってしまった

と思えばいつの間にやら寝ていたらしく

目覚めてすぐまどろみの中

なんとか思い出してみた夢の色はこんな色。

imitate

わたしたちはいつだって

自然のまねごとをしているに過ぎないのかもしれない。

一面の菜の花や雨上がりの空の青、

夕日を映す水面、海と空の曖昧な水平線。

記憶に導かれて、わたしは色を選ぶ。