• BROWN series

    砂糖が焦げてカラメルになるように

    本のページが色褪せ、日焼けするように

    色あざやかな花が朽ちて茶色になるように

    ブラウンという色は

    時の経過を知らせる色だと思う。

セピアに染まる日々

ある画家は1日の終わりに

一色ずつ絵の具を混ぜることにした。

歳を重ね、いろいろな色の出来事が混ざりあっていった。

そして、その人生を終えた時、

なんとも言えないセピア色の絵の具ができあがっていた。

琥珀色の余韻

誰にでも「あの頃」という時間がある。

選ばなかった道も、捨てられなかったものも、

過ぎてしまえば、どこか他人事のようで、

琥珀色に染まって見えるのは、

今の自分をより一層色鮮やかに

肯定するためのなのかもしれない。

そして今が「あの頃」になっていく。