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ICELAND series
アイスランドにある大自然は
地球が生きていることを実感させてくれる。
そこで見て触れた景色は、
まるで地球のはじまりだった。
Morning glow −朝焼け−
夜の間、色を失っていた空は朝を迎え、
あれでもない、これでもないと、
ピンクや赤、薄紫なんかにしてみたりして
今日にぴったりな空の色を探している。
Memories of Ice −氷の記憶−
氷河の氷は1000年という時間をかけて透明になるという。
一昨日の苦い出来事も、
明け方の暗い夢も時間が経てば無色透明。
その透明さは、あらゆる色を洗い流し
どんなものでも真っ青なひかりにしてしまうらしい。
Bloom Ground −賑わう大地−
黒い溶岩のうえ、
植物が育つことのできないその大地に、
最初に育つは苔。
地は緑の衣をまとって次に根を生やす者の、
訪れを今か今かと待ち望んでいる。
わたしなんかには聞こえないような声で
毎夜毎夜噂話でもしながら賑わっているのだろう。